すすきの老舗料亭「きょうど料理亭杉ノ目」
煌びやかな風俗街のど真ん中にあるのに、ここだけ時が止まったような異世界の空間。
創業50年以上ススキノに長年鎮座する老舗のお店。
このお店はいったいどんな人が行くんだ!?と長年不思議でしたが、今回大人の階段を登ってきました。
想像以上にリーズナブルで、あなたもきっと行きたくなる料亭のご紹介です。
目次
すすきの「きょうど料理亭杉ノ目」へのアクセス
すすきの中心部、ラウンドワン前の南5条通りを西へ。
周りは風俗関連のビルが多く、この一角だけ完全に時が止まったかのような雰囲気。
大正時代からある蔵など歴史的にも非常に重要なお店です。
【駐車場は無し】
すすきの「きょうど料理亭杉ノ目」の店内
入ると更に歴史の重さを感じる内装。
蔵の部分は大広間に改装され1番広く、大人数にも対応できますよ。
店内は想像以上に奥行きがあり、廊下を進むと中庭を眺める事ができます。
お部屋には全てテーマがあり、こちらはアイヌ家屋(チセ)をテーマにしています。
道外からのお客様などには喜ばれる個室です。
アイヌの絵画に囲炉裏も印象的、重要な骨董品に囲まれお祝いなどにお使いください。
廊下の1番奥は離れのような雰囲気、六角形の雪の結晶をイメージしています。
店内は全席禁煙、お部屋によって人数・用途など様々な使い分けが可能です。
【サービス料15%、お部屋代は1部屋1,100円、カウンターは1席10%】
すすきの「きょうど料理亭杉ノ目」のメニュー
単品メニューもございますが、当日は1万円(税・サービス料は別途)の料理長おすすめコース。
初めての懐石に緊張しております。
ドリンクを別途注文しても1万5千円程。
正直この倍ぐらいの値段を想像していました。
すすきの「きょうど料理亭杉ノ目」の感想
さぁ懐石のスタートは先付「雪の下きのこと青葉の合い混ぜ、かんな長芋いくらの醤油付け」
長イモで雪をイメージし、薄味のイクラでサッパリと軽い味付けになっています。
一品「柚子窯豆腐」
中身を撮るの忘れました。柚子の香りはもちろん色も柚子カラー。
白身魚やエビが入りなめらかな舌触りに香り豊かな蒸し物でした。
このタイミングで浜ゆで毛蟹が運ばれてきます。
しかし、すぐに下げ後ほど剥き身を提供してくれます。
椀物「あいなめ焼き、松葉牛蒡 紅葉人参」
クセや生臭さも無いあいなめ、むしろしっかりお出汁にも魚にも味が染み相乗効果のお味でした。
お刺身「ソイ・牡丹エビ・ホッキ」
お刺身と同じタイミングで先程の毛蟹が剥き身で登場。
ここまでテンポ良く料理が運ばれてきますが、一旦ゆっくりとペースダウン。
お刺身やカニを味わいながら次の料理を待ちます。
お刺身を楽しんだ後は焼き物「ほっけのネギ味噌焼き 柿博多バター むかご松葉串」
ふっくらと焼き上げたホッケはそれだけでも十分美味しいですが、ネギ味噌の芳ばしさとコクが相性抜群。
更に干し柿&バターのミルフィーユ状のお口直し初めて食べましたが、これ美味しすぎてびっくりした。
干し柿の凝縮した上品な甘味と旨みがバターの塩味とあい過ぎる。
これ最初に考えた人天才です。
煮物「カニとうにの小鍋」
北海道の2大巨塔と言っても過言ではないこの組み合わせが美味しく無いわけない。
これからの季節ほっこり温まる料理でした。
強肴(しいざかな)はお酒に合うアテのことですが、人生でこの漢字に初めて出会いました。
「十勝牛みぞれ仕立て」
味の濃いしっかりした歯応えの牛をあっさり玉葱・大根おろしで頂きます。
食事「きのこ卸しそば」
最後の締めはモチっとした食感の細い更科そばをツルッと。
カツオや昆布などオーソドックスなお出汁ですが、〆にちょうどいい味付けで満腹終了。
水菓子「南瓜アイス フルーツ吹き寄せ盛り」
ここまで10品を2時間近くかけゆっくりと頂きました。
お店の詳細&YouTube紹介
店名 | きょうど料理亭杉ノ目 |
住所 | 札幌市中央区南5条西5丁目 |
営業 | 17時〜22時 |
定休日 | 日曜日 |
電話 | 011-521-0888 |
お支払 | 現金・クレジットカード |
たばこ | 全席禁煙 |
Wi-Fi | 要確認 |
サイト | 公式サイト・Instagram |
きっと無意識に自分には関係ないとお店だと思ってた方も多いのでは?
両親の誕生日や道外からのお客様など、大切な人と特別な日に行きたいそんなお店。
値段も想像以上にリーズナブルで行きやすいので、ぜひ味・接客・空間を経験して見てね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。