むね
政府専用機はご存知ですか??総理大臣や天皇陛下を乗せて空を飛ぶ飛行機のことです。
ニュースで【日本国】と書いてある飛行機の映像を見た方も多いはず。
なんとその飛行機が1991年から27年間の役目を終え、新たな機体が2019年から導入されます。
今回はそんな政府専用機の疑問を解決したいと思います。
新しい政府専用機とは??
現在はボーイング社製造のボーイング747-400型機を2機使用しています。
・全長 70.7m
・全幅 64.9m
・全高 19.06m
・標準座席 416席
・巡航速度 マッハ0.96
・航続距離 13,000km
出典:ボーイング社より
新政府専用機をボーイング777-300ERに決定し、2019年4月の飛行をめどに訓練を開始しています。
・全長 73.9m
・全幅 64.8m
・全高 18.7m
・標準座席 365席
・巡航速度 マッハ0.84
・航続距離 14,685m
政府専用機の内装や性能は?
出典:航空自衛隊サイトより
今回導入の政府専用機は1機約680億円とかなりの高額です。
専用機は150席程が設置され新型の室内は公開されていませんが、現行機同様に貴賓室・執務室・会議室などのスペースなどがあり、アメリカ東海岸までノンストップで飛行できる能力があります。
現行機のボーイング747は4基のエンジンを搭載し、燃費効率も悪い為新しい飛行機へと刷新されました。
新型機のボーイング777は2基のエンジンで飛行し、現在の飛行機より3割の燃費向上が見込まれます。
(4つのエンジンから2つのエンジンへ・・・安全性はどうなのか少し疑問)
こう考えると約30年、飛行機の性能は燃費向上以外はあまり進化してないんですね。
機材変更に伴い、政府専用機は20年以上にわたりJALが整備や搭乗員訓練などを行っていましたが、今回の決定で機材を大量保有し整備体制が整っているANAがその役目をバトンタッチし、日本の空の主役に躍り出ました。
またボーイング777機は日本企業からの部品供給比率も高く、ボーイング社が米国企業と言うこともあり、米国を配慮した形にもなりました。
政府専用機が北海道千歳にある理由は?
政府専用機が東京ではなく北海道千歳に駐機していることを知っていますか?
それにはふか~い訳があります。
- 専用機の乗務員は航空会社の社員ではなく、全員航空自衛隊員だから。
- 航空自衛隊特別航空輸送隊(専用機専門の部隊)の司令部が千歳にある。
- ジャンボ機が離着陸可能な滑走路を保有。
- 常時2機を駐機させる大規模な格納庫がある。
- 雪で新千歳空港が閉鎖でも、千歳基地の自衛隊除雪能力は運航可能
政府専用機に突発的なフライトはあまりなく、羽田空港まで90分程で到着するので、普段の駐機が北海道であるデメリットはあまりありません。
自衛隊管轄でありジャンボ機が離発着できる滑走路を保有する点からも、北海道という場所は理にかなっていると考えられます。
そんな世界を飛び回る政府専用機がいよいよ来年新しくなります。
今からとても楽しみですね、今後も新たな情報が分かり次第追記していきます。
現在千歳基地に1機が到着し訓練を開始、2018年12月にはもう1機が到着予定です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。